「高齢の親を遠くに住まわせていて、安心できる見守りサービスを探しています」
「見守りサービスはたくさんあって、どれを選べばよいのか分かりません」
「月々の費用やサービス内容に不安がある」
など、遠く離れた所に住む親御様の介護に関するお悩みをお持ちの方に、郵便局の「みまもりサービス」がお役に立つかもしれません。
このサービスは、高齢の親を遠くに住まわせている方に安心感を提供してくれます。
親の安全を確保し、心配を軽減できます。
しかしながら、料金や網羅性は他社に比べ劣るかもしれませんので、他のサービスと比較検討することが大切です。
この記事では、「郵便局のみまもりサービス」の内容、メリット、デメリットについて詳しく解説します。
高齢の親御様の見守りに関する不安や疑問を解消し、最適な選択をするお役にたてれば幸いです。
「郵便局のみまもりサービス」とは？
まずは「郵便局のみまもりサービス」の概要を見ていきましょう。
「郵便局のみまもりサービス」の概要
郵便局のみまもりサービスは、日本郵便が提供する、高齢者の孤立・孤独の防止や介護予防を目的としたサービスです。
2017年4月に提供開始され、2023年7月現在で全国約14万件の契約件数があります。
サービス内容は、「みまもり訪問サービス」の他に、「空き家見守りサービス」「空地見守りサービス」があります。
この記事では、「みまもり訪問サービス」について詳しく述べます。
みまもり訪問サービス
郵便局のみまもり訪問サービスは、月に1回、郵便局員がご利用者宅を訪問し、体調や生活状況を確認するサービスです。
訪問時に実施する内容は、以下のとおりです。
- 体調や生活状況の確認
- ご家族や友人との連絡状況の確認
- ご自宅の様子の確認
- ご利用者のご希望やご相談
訪問時間は30分程度です。
報告書は、ご家族などのご指定いただいた報告先へ、写真付きで送付されます。
報告書には、以下の内容が記載されます。
- 体調
- 食事
- 入浴
- 排泄
- 服薬
- 外出
- ご自宅の様子
- ご利用者のご希望やご相談
みまもり訪問サービスは、センサー機器を活用した見守りサービスと比べて、直接会って話すことで、より細かな変化に気づきやすいのが特徴です。
例えば、顔色や声色の変化、会話の受け答えの変化などから、体調の変化や認知症の進行などの兆候を早期に発見することができます。
また、郵便局員が地域に密着した存在であることから、地域のつながりを活かした見守りにも貢献しています。
郵便局員がご利用者宅を訪問する際に、近所の住民やボランティアの方々とも交流することで、地域全体で高齢者の見守りを行うことができます。
みまもり訪問サービスのメリットとして、以下の特典が追加料金なしで利用することができます。
- 対象者の日常生活全般のケガ（地震などの自然災害を含む）による入院費用（日額3000円×最大30日）を保証
- 訪問時に対象者に対して各種コンテンツ（健康や生活、体操や脳トレなど）の提供
- 契約した家族に対し3種類の電話相談（医療・介護・生活についての相談）が無料でできるようになる
- ”かんぽの宿”の優待
- 訪問時に対象者に情報誌の提供
- 契約した家族が活用できる情報サイトの提供
これらのサービスが付いて、利用期間３カ月間で月額2,500円（税込）～になります。
みまもり訪問サービスの利用には、以下の条件があります。
- 65歳以上の高齢者
- 郵便局の窓口で契約する
- 郵便局員による訪問が可能な住所であること
みまもり訪問サービスは、高齢者の孤立・孤独の防止や介護予防に役立つサービスです。
一人暮らしの高齢者のご家族や、高齢者の見守りにお困りの方は、一度ご検討してみてはいかがでしょうか。
「みまもり訪問サービス」のメリットとデメリット
これまでのサービスの内容を踏まえて、郵便局のみまもりサービス「みまもり訪問サービス」のメリットとデメリットを見ていきたいと思います。
「みまもり訪問サービス」のメリットとは？
郵便局のみまもりサービスの主なメリットは、以下のとおりです。
- 直接会って話すことで、より細かな変化に気づきやすい
郵便局員が直接会って話すことで、センサー機器を活用した見守りサービスと比べて、より細かな変化に気づきやすいのがメリットです。
例えば、顔色や声色の変化、会話の受け答えの変化などから、体調の変化や認知症の進行などの兆候を早期に発見することができます。
- 郵便局員が地域に密着した存在であることから、地域のつながりを活かした見守りにも貢献
郵便局員が地域に密着した存在であることから、地域のつながりを活かした見守りにも貢献することができます。
郵便局員がご利用者宅を訪問する際に、近所の住民やボランティアの方々とも交流することで、地域全体で高齢者の見守りを行うことができます。
- 24時間365日、いつでも相談できる
みまもりでんわサービスは、24時間365日、いつでも相談できるサービスです。
体調が悪いとき、生活の不安があるときなど、いつでも相談できるため、安心感があります。
- ご家族や友人と連絡が取れなくなったとき、郵便局員が安否確認を代行
みまもりでんわサービスは、ご家族や友人と連絡が取れなくなったとき、郵便局員が安否確認を代行することができます。
ご家族や友人が心配せずに、安心して暮らすことができるため、安心感があります。
「郵便局のみまもりサービス」のデメリット
郵便局のみまもりサービスの主なデメリットは、以下のとおりです。
- 月に1回の訪問では、十分な見守りができない場合がある
郵便局のみまもりサービスは、月に1回の訪問で、体調や生活状況を確認します。
そのため、急な体調不良や生活上のトラブルなどに対応できない場合があります。
- 郵便局員の訪問が難しい場合がある
郵便局員の訪問が難しい場合もあります。
例えば、ご利用者宅が遠方にある場合や、ご利用者宅に郵便局員が訪問できない場合などです。
- 料金が高い
みまもり訪問サービスは、3か月の利用料金が25,000円（税込）です。
料金が高いため、利用を検討する際には、ご自身の経済状況をよく検討する必要があります。
郵便局のみまもりサービスは、高齢者の孤立・孤独の防止や介護予防を目的とした、重要なサービスですが、上記のようなデメリットがあることも知っておく必要があります。
デメリットを踏まえた上で、ご自身の状況に合ったサービスを検討することが大切です。
以下に、郵便局のみまもりサービスのデメリットを補う方法をご紹介します。
- ご家族や友人に、ご利用者宅の様子を定期的に確認してもらう
月に1回の訪問では、十分な見守りができない場合があるため、ご家族や友人に、ご利用者宅の様子を定期的に確認してもらうようにしましょう。
- ご利用者宅に防犯カメラやセンサー機器を設置する
郵便局員の訪問が難しい場合や、ご利用者宅の防犯を強化したい場合は、ご利用者宅に防犯カメラやセンサー機器を設置するようにしましょう。
- 他の見守りサービスと併用する
料金が高い場合は、他の見守りサービスと併用することで、費用を抑えることができます。
例えば、みまもり訪問サービスと、センサー機器を活用した見守りサービスを併用することで、より効果的な見守りを行うことができます。
どんな人が「郵便局のみまもりサービス」を使うのがお勧めか
郵便局のみまもりサービスは、以下の人におすすめです。
- 高齢で一人暮らしをしている人
高齢で一人暮らしをしている人は、孤立・孤独のリスクが高くなります。郵便局のみまもりサービスは、郵便局員が定期的に訪問し、体調や生活状況を確認することで、孤立・孤独の防止に役立ちます。
- 認知症の家族がいる人
認知症の家族がいる人は、認知症の進行や急な体調不良などの心配があります。郵便局のみまもりサービスは、郵便局員が直接会って話すことで、より細かな変化に気づきやすく、早期発見・早期介入に役立ちます。
- ご家族や友人が遠方にいる人
ご家族や友人が遠方にいる人は、安否確認が難しい場合があります。郵便局のみまもりサービスは、24時間365日、いつでも相談できるため、安否確認に役立ちます。
また、郵便局員が地域に密着した存在であることから、地域のつながりを活かした見守りにも貢献できるため、地域に暮らす高齢者にもお勧めです。
ただし、郵便局のみまもりサービスには、月に1回の訪問では十分な見守りができない場合がある、郵便局員の訪問が難しい場合がある、料金が高いといったデメリットもあります。
デメリットを踏まえた上で、ご自身の状況に合ったサービスを検討するようにしましょう。
「郵便局のみまもりサービス」のメリット
郵便局のみまもりサービスは、セコムやアルソックの見守りサービスに比べて、以下の点で優れていると言えます。
- 直接会って話すことで、より細かな変化に気づきやすい
郵便局員が直接会って話すことで、センサー機器を活用した見守りサービスと比べて、より細かな変化に気づきやすいのがメリットです。
例えば、顔色や声色の変化、会話の受け答えの変化などから、体調の変化や認知症の進行などの兆候を早期に発見することができます。
- 郵便局員が地域に密着した存在であることから、地域のつながりを活かした見守りにも貢献
郵便局員が地域に密着した存在であることから、地域のつながりを活かした見守りにも貢献することができます。
郵便局員がご利用者宅を訪問する際に、近所の住民やボランティアの方々とも交流することで、地域全体で高齢者の見守りを行うことができます。
- 24時間365日、いつでも相談できる
みまもりでんわサービスは、24時間365日、いつでも相談できるサービスです。
体調が悪いとき、生活の不安があるときなど、いつでも相談できるため、安心感があります。
- ご家族や友人と連絡が取れなくなったとき、郵便局員が安否確認を代行
みまもりでんわサービスは、ご家族や友人と連絡が取れなくなったとき、郵便局員が安否確認を代行することができます。
ご家族や友人が心配せずに、安心して暮らすことができるため、安心感があります。
ただし、郵便局のみまもりサービスには、月に1回の訪問では十分な見守りができない場合がある、郵便局員の訪問が難しい場合がある、料金が高いといったデメリットもあります。
「郵便局のみまもりサービス」のデメリット
郵便局のみまもりサービスは、セコムやアルソックの見守りサービスに比べて、以下の点で劣っていると言えます。
- 月に1回の訪問では、十分な見守りができない場合がある
郵便局のみまもりサービスは、月に1回の訪問で、体調や生活状況を確認します。
そのため、急な体調不良や生活上のトラブルなどに対応できない場合があります。
- 郵便局員の訪問が難しい場合がある
郵便局員の訪問が難しい場合もあります。
例えば、ご利用者宅が遠方にある場合や、ご利用者宅に郵便局員が訪問できない場合などです。
- 料金が高い
みまもり訪問サービスは、３か月の利用料金が25,000円（税込）です。
料金が高いため、利用を検討する際には、ご自身の経済状況をよく検討する必要があります。
セコムやアルソックの見守りサービスは、センサー機器を活用した24時間365日の見守りサービスが主流です。
そのため、郵便局のみまもりサービスよりも、急な体調不良や生活上のトラブルにも対応しやすく、料金も安価です。
ただし、郵便局のみまもりサービスは、郵便局員が直接会って話すことで、センサー機器を活用した見守りサービスと比べて、より細かな変化に気づきやすく、早期発見・早期介入に役立つというメリットがあります。
まとめ
この記事では、「郵便局のみまもりサービス」の内容やメリット、デメリットについて詳しく紹介しました。
遠くに住む親を心から気遣う方々にとって、安心感を提供する有力なオプションとなることでしょう。
ただし、「郵便局のみまもりサービス」は、費用の点で高いと感じる方がいるかと思います。
一方、郵便局員が直接会って話すことで、センサー機器を活用した見守りサービスと比べて、より細かな変化に気づきやすいというメリットを考慮すると、魅力ある選択になると思います。
いずれにしても、他社のサービスと比較検討し、ニーズに合った選択をすることが大切だと思います。
この記事の内容を、検討の際に参考にしていただき、ニーズに合った選択をしてください。